
90年代に登山を始めた方はロウアルパインをご存知の方が多いのではないでしょうか?
当時のカタログや雑誌を見ても現在とは異なるギアの全盛期感が伝わってくるので、
とても興味深いです。
ブランドそのものも紆余曲折あったようですが、日本でも代理店が変わっていました。
改めて日本でスタートを切ります。

今回弊社で取り扱うのは、エアゾーンアクティブ22L、エアゾーントレック35-45Lとその女性用、大型のマナスル55-70Lの3モデルです。

22Lのエアゾーンは近郊低山の日帰り用やタウンユースに適しています。
軽量ながら背面はベンチレーションタイプです。ND(=女性用)はなく、女性が使用の場合は
ベルトが長くなると思われますが使用可能です。
レインカバー付きで価格は¥12,650(税込)とかなりお手頃。

男性用は35L~45L、女性用は33L~40Lという表記で展開のエアゾーントレックは日帰りから小屋泊まりまでをカバーする中型パックです。シンプルな外見ですが、機能性のバランスの高さが評価されISPOのアワードを獲得しています。

最も特徴的なのが背面のメッシュ”Form Knit”。
一律デザインのハニカムメッシュとは異なり、背中のゾーンによって穴の大きさを変え、ホールガーメントのように縫い目がなく、テンションの割に背負い心地が非常ソフトになります。
また背面の長さ調整機能はこのメッシュとは独立しており、ベンチレーションタイプでありながら背中のフィット感を損いません。
雨蓋はオスプレー のストラトス、シラスシリーズとは異なり上に引き延ばせることができますので容量アップも容易に対応します。
レインカバー付きで男女共に¥22,000(税込)です。

今回ご用意する中でテント泊に対応するのがこのマナスルです。
ベースの55Lは2泊くらいまでのテント泊を十分にカバーします。
装備もコンパクトな時代ですから長期の山行も視野に入れやすいサイズだと思います。
エアゾーンシリーズと違い、背面はベンチレーションではなく背中にフィットするタイプ。
加えて重量を支えるためのステイによって全体的に硬い作りとなります。

フロント全面が大きく開口しますので、中身の取り出しやすい形状が大きな特徴の一つです。
蓋に大きなポケットはありませんが、その分干渉がないため、スムースにジッパーが開きます。

競合が多い中、新たなスタートを切るにあたっては価格設定なども意識したと思われます。
全体的に値段が上がっていく中で、プライスは抑えめだと思いますので是非他社製品と合わせて
ご検討ください。