妙高高原ビジターセンターからの眺め
9月17日から19日まで、斑尾・妙高・飯綱エリアで恒例の信越5岳トレイルランニングレースが行われました。
このレースは100mile と110km の2種類のエントリーがあり、総勢約1200名のランナーが走る国内でも屈指の大きなレースです。
プロデューサーは石川弘樹さん。
人気のレースを手掛けるトレラン界のレジェンドですね。
(実は彼は昔同じ会社で自分のセンパイです)
2022年のコースマップ エイドの充実も人気の理由
今回は友人のペーサー(伴走者)としてエントリーしました。
ペーサーはマラソンですと、一定のペースで先頭を走り、ランナーを引っ張る役目ですがトレイルランの場合はアップダウンがあるため、一定というのは難しく要所要所で先に行かせたり、引っ張ったり。
補給のタイミングを知らせたり、調子を確認したりと多岐に渡ります。
実は自身も110kmをエントリー予定だったのですが、
申し込みの日にすっかり忘れて水曜日のダ◯ンタ◯ン見てたら、もうエントリー終わってました。。。
抽選にしてくれよなと今でも思っていますwww
ちなみに私自身、レースには出ますがガチではありません。よく160kmとか100kmとかお客様との会話で出て来ますが、「変態」「変人」「ドM」などの褒め言葉を頂戴します。
そんな変人たちのクリック合戦で勝ち抜いた1200名が走るわけで、エントリー出来なかった奇人さんたちも全国で相当な数がいるわけですよ笑
前日受付は斑尾と妙高の2ヶ所でやっているそうです。我々は妙高にて。
大きな大会になると基本的に当日朝の受付ではなく、前日入りします。
宿泊代はかかりますが、準備は慌てずにできるし睡眠時間もとれていいです。こういった町への還元は大事で、レースに関わるボランティアの方を含めかなりの人が動きますし、終了後もコース整備など、我々が知らないだけでお金のかかる事項が多くあることが想像できます。
朝5時30分110km はスタート。100mileは前日の夕方すでにスタート。
前日から台風の影響か、風が強く天気が不安でしたが朝はむしろすっきり晴れました。
夜は冷え込みがなく不思議でした。
朝kazukiは食欲もあり問題なし。彼にとって未知の距離ですが、サポートもするし、途中から自分が入るので大丈夫!と送り出します。
前日入りの意味なし。。夜全く寝られず、出番まで少しでも寝るしかない。
ペーサー・サポーターは送り出したあと次のエイドまで先回りして、応援などするか、どこかで待機しています。
チェックポイントを過ぎた時間などはリアルタイムでネットでわかるので大体どのあたりで、いつ次のエイドに着くかはわかる仕組みです。
黒姫にてサポート。この時点で49km。
当初笹ヶ峰(ペーサーと合流地点)からのサポート予定でしたが、1個前の黒姫から来てほしいと連絡があり、2人で向かいます。
胃が少しやられた模様。
まあ約50km動き続け何も問題ないという人も少ないです。
幸い食欲もまだあり、長めの休憩をとって、次のエイドまで約10km、元気に来てくれることを願って送り出します。
この時点で100mileのランナーのタイムアウトがちらほら。
予想以上に気温がかなり上がっており、リタイアで涙を飲むランナー達は悔しい思いだっただろうなと思います。
(結果的に完走率はかなり低かったようです。)
まだ笑顔があり問題なし笑。やばい人は全く笑っていない笑
しかし、大きな大会となるとサポーターの人数も多いし、ランニングチームの応援サポーターも続々と到着するランナーを受け入れ補給を渡したり、マッサージしたり、氷で冷やしたり、至れりつくせりなんですね〜。
椅子・テーブルは必携品で何も準備していなかった我々は呆然と待つばかり笑
合流地点・笹ヶ峰グリーンハウスにてスタンバイOK!
最近の自分のレースは失敗続きでして、まあ、原因がわかっているので頭切り替えているのですが、人様のサポートはちょっと緊張しますね。
ペーサーが潰れたら元も子もないわけで笑
エイドが充実してますし、50kmしかないのでジェルはいつもより少なめ。
荷物は選手たちと同じものが必携品として義務付けられています。
写真はまだ晴れていますが、合流後しばらく雨が続きました。ヘッドライトも準備しスタート!
夜の部スタート!
フラット基調ですが、ここまでで60km走って来ていますから関門ギリギリで通過していく選手たちはかなりきつい。
心肺は問題なくても足が痛いなど。西登山道までは順調だったものの、Kazukiも例外ではなく膝を痛めたようで。
走れるところは走っておきたいところですが、あまりペースが上がらない状態が続きました。
小雨、霧の中のきつい登りを進む。
登りはだいたい同じくらいのペースの選手等が固まってきます。
下りで膝を痛めたkazukiは本来ならば走れる(走らなきゃ行けない)区間もかなりゆっくりになっており関門が迫ります。
レースは気温や体調、その日のコンディションに大きく左右されるものの足や胃腸を痛めるとかなりキツく精神的にも限界だっただろうなと思います。
現地で知り合ったランニングチームのサポートをなぜか受ける笑 ありがとうございました
戸隠スキー場でほぼ次の関門に間に合わないことが判明。
行けるところまでなんとか行こうとゆっくりでも進み続けます。
サポートしていただいたランチームの選手は5名100mileに出場したものの、4名はリタイアされたそうで、想像以上に信越の過酷さを物語っていました。
残念ながら98km地点飯綱林道入口で時間制限のためリタイア。
それでもフルマラソンの2倍以上ですから通常だと考えられない距離ですよね。
結果的に全体で完走率は44%だったそうです。細かい分析はランボーさんがブログにアップされていますので、是非参考にしてください(すごい分析ですよ)。
コロナで多くのレースがなくなり久しぶりの大きな大会でした。
また来年も出られるチャンスはありますし、北陸から参加しやすいいレースだと思います。
何か聞きたいことなどあれば、あまり細かいアドバイスはできませんが是非聞いてください。
最後に、主催者の皆様、関係者の皆様、沿道で応援していただいた地元の方々、一緒に走った大勢のランナー達に心よりお礼申し上げます。
誠にありがとうございました!