ALL ELEVATION RAW L/S

環境にやさしい防縮加工が生み出すウール本来の肌触り
秋冬向けウエイトのウール100%ベースレイヤー

 僕たちが注目したのはメリノウールを生地にする前の「防縮工程」

一般に広く流通している防縮加工は「塩素樹脂加工」。この加工では縮みの原因となる繊維表面のウロコを塩素で溶かし除去し、その後に繊維表面をナイロンなどの樹脂でコーティングする。つまり実際僕たちが着用している殆どのウールウェアは樹脂コーティングされた生地ということになります。

その他、塩素樹脂加工は環境に影響があるとされる AOX 有機塩素化合物を排出されることや樹脂を使うと使用を重ねるごとに生地が堅くなる傾向にあること等の問題点が以前から指摘されていました。それでも塩素樹脂加工は、コスト面でメリットがあり普及しているようです。

STATICでは、この点に疑問を持ち、尾州のウール専門家に相談しながら塩素も樹脂も「使わない」防縮加工「ラバーレ加工」を採用したウール生地を製品化することが出来ました。たんぱく質が繊維表面のウロコを抑えて縮むのを防ぎます。

環境に優しく、ウール本来の肌触り、樹脂がないのでより生分解性に優れ、ウロコの機能である撥水性と調湿性を維持することが出来る等多くのメリットがあると考えられます。

STATICがRAW＝Real Activated Wool(真の機能を発揮するウール)と名付けご提案する本物のウール100％製品となります。

製品製造においては、ネームにも生分解性のコットン採用し、製品全体としての生分解性を極力高くし、より肌にも自然にも優しいレベルを追求しました。ただ、縫製糸は通常のポリエステル糸であり、まだ生分解性ではありません。今後これを生分解性に変更していく方法を模索しています。

余分なモノを排除したウール本来の最高の気心地をお楽しみください。

【2022秋冬モデルアップデート点】
生地のハリコシとストレッチのキックバックを出しています。それにより旧モデルの極上の肌触りを継承しつつも繰り返しの使用に耐える耐久性を追求しました。また、より体にフィットにするようサイズ感の調整をしています。

オール エレベーション RAW ロングスリーブ